ご両親へ、ご挨拶。#2
ミンダナオ島のLanao del norte Tubodに到着した時刻は、夕方4時を回っていた。
セブよりもずっと田舎である、ラナオではゆったりした時間が流れていた、家の前ではカラバウ(水牛)が歩き、目の前には田んぼが広がる。「今度、魚取りをしよう。。」密かに心に決めた。(私の実家近くで友人とドジョーを採った事を思い出した。)
その時点ではお父様は、まだ仕事中で、家にはお母様と6人姉妹と「奥さん」、あと訳のわから無い縁戚のお子様達。(フィリピンではみんなCusin:従兄弟という。)もの珍しげに私の顔を見ては、走って逃げていた。
ただ、ボーッとしていると、「何だか〜遠くへ来たもんだ〜。」知らずに鼻歌を口ずさんでいた。居心地は悪くなく、どちらかというと現住所のセブよりも居心地の良さを感じた。都市化されていない為、ストリートチルドレンも居ない。家の前にはバナナがなり、パイナップルらしきものもあった。食べるのに困らないだろうし、家の側にある共同の井戸で、みんなその水を無料で飲んでいた。
経済発展とは人を幸せにするのかな。一瞬考えて、自分は15ペソで買ったペットボトルを飲み干した。
18時を回り夕食を振舞ってもらった。セブのレストランで食べるフィリピン料理より美味しく感じて、非常に和やかな雰囲気で時間が過ぎていった。
1台のバイクの音が近づいてくる。「奥さん」が言う、「パパが帰ってきた!」。。。ついに、この時が来た。一瞬にして、家中の空気が変化する、明らかに緊張し、私の心臓の鼓動が高鳴ってきた。。。「殺されちゃうかも。。。」不安がよぎる。