フィリピン ハゲ ちゃびん日記

フィリピーナと結婚し、1女を設けてしまい。フィリピンに滞在すること事を決意。既に、数年を経過。。。フィリピンから見た日本そして、日本人から見たフィリピン。何が正しく、何が間違いなのか、混沌する世界をさておき、ひたすらに、文化の違いに悪戦苦闘する日々を綴る

ご両親へ、ご挨拶。#3

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250CCのモトクロスタイプのバイクにまたがった、太ったおじさんが「奥さん」の実家に無言で入ってくる。「奥さん」は「papa」と叫び、フィリピンスタイルのリスペクト(手の甲を額に当てる。)を表し、シスターズ次々に続く。私は、即座にその列に並び、まだかまだかと、私の額にもあなたの手の甲を当てさせてくれ!と言わんばかりの表情を見せつけてみたが、あっさりとシカトされた。

10年近くも日本で営業を頑なにやってきた、生粋の営業サラリーマンである、接待の天才と言われ、嫌味のないヨイショが得意技である。人と仲良くなることだけは自負があったのに、今回は出鼻をくじかれた。

先に夕食を食べてしまっていたので、「お先に頂いております」と英語で言いたくても、出てこない。ビサヤでも当然わからず、「Sorry, I ate first..」と言ってしまった。合っているのか、間違っているのか、たぶん間違っている。伝わったのだろうか?分からないまま、引きつった笑顔で、会津土産の赤べこ並みにお辞儀を重ねた。心の中で叫ぶ「伝わってくれ、ジャパニーズスタイル」必死だった。

 

 

実は、セブで地元のフィリピン人に聞いていた、「フィリピンの田舎に行くと、都市部よりずっと保守的で、場合によっては撃ち殺される危険性もあるよ。」と。。。「結婚前に妊娠は、順番違うし。」そんなの知っている。

セブなど都市部では、既に貞操観念は壊れてしまっているが、元来カトリック色の強い保守的な国で、田舎は未だに結婚までは”バージン”という宗教観が強い。

 

一人、遅めの夕食をお食べになる、約体重100kg程度、身長約180cmの大きな体をしたお父様の背中を眺めていた。横を見ると「奥さん」も物凄い緊張した顔で私の隣に座っていた。ふと、思い出した、、、妊娠が発覚した時、「パパにだけは言えない、物凄い怖いの。。。」と涙していた。私が泣きたかった。