フィリピン ハゲ ちゃびん日記

フィリピーナと結婚し、1女を設けてしまい。フィリピンに滞在すること事を決意。既に、数年を経過。。。フィリピンから見た日本そして、日本人から見たフィリピン。何が正しく、何が間違いなのか、混沌する世界をさておき、ひたすらに、文化の違いに悪戦苦闘する日々を綴る

多様化とマイノリティーと寛容性

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昨日、私を悩ませる事象が起こってしまった。本当に難しく、今もモヤモヤしたものが残っている。どうすれば良いのだろう。。。。

 

私の会社では色々なお客様が各国から来る、それぞれが大切なお客様です。要は、インターナショナルな環境の英語学校。それぞれの、国籍や宗教観は尊重する必要があるのは当然の事。各マイノリティー(LGBT)も受け入れている。

 

中東の生徒様が何やら、一人を囲んで物凄くモメテいる。スタッフに聞くと、「プライベートの事だから。。。」と歯切れが悪い。。

「色々な人が見ている前で、大声で喧嘩するのも、見栄え悪いから、僕のオフィスの中で話し合ったら?」と提案して、首をつっこむ羽目になってしまった。(その時点で私は、何が問題なのか分かっていない。)

 

良く良く聞いてみると、まずこの問題については2段階に分かれている。中東の生徒様のうち、6人の内3人が未成年だった。この3人がタバコを吸っていたとの事で、我々のスタッフが注意を促したのが、事の発端であった。

その中で、少年達が口々に名前を挙げた、もう一人の中東の人間がいた、仮に名前「A」とします。Aは未成年(15歳〜14歳)の少年達の部屋行ったり、遊んだり、仲良くやっていたのだが、その過程の中でタバコを勧めてしまったとの事であった。Aは成年であるので問題ないが、やはり未成年に勧めてしまってはダメだ。という事で、他の中東の成年2人がやってきて注意を促す。この注意を促した中東の成年をBとCとしよう。

一旦、Aは非を認め、少年達へは、「どんなに他人が勧めようとも、吸ってはダメだ」とスタッフから注意を促し、協力してくれた中東のBとCにスタッフ側から礼を言い、事なきを得たとの事だったが。その後、少年達の心変わりは早く、今度はすっかりBとCと仲良くなり、今度、少年達がBとCに、Aが少年達の体をタッチしてきた、と別問題として、告白したのであった。そして憤慨するBとCでAを相手に、少年達を代表し、まくし立てていたところに、私が通りかかり、部屋に案内するよう伝えた。との経緯だ。

 

中東では、ホモセクシャルやゲイは、非常な嫌悪の対象となる。勿論、タバコを勧めるなどは、論外で、反省してもらうべきであるが、BとCが言う、ゲイやホモを理由に「学校を今すぐ、退学させろ」という判断はできない、我々はどんな性趣向も尊重するべきであると考えるし、彼は自分の性癖から一人部屋に滞在している。確かに、少年らと交流が一見仲良しに見えたが、彼がゲイであるとは気づかなかった。BとCはAに、2度と少年達に近づくな、挨拶も[Don't say hi]するなという事になってきた。

一度、私はオフィスの中でスタッフを呼び、互いの意見をそれぞれ聞こう。と一方的な意見ではなく、双方の意見を聞くという形をとるように意見した。勿論、互いの意見は食い違い、Aは確かにゲイであるが、少年達へはフレンドリーの対象としか接してない、と主張し、BとCは、彼は危険であるから、即刻学校を辞めさせろと主張を繰り返した。

 

最終的には、私はイライラもあったのだが、「Please, stop」と声を荒げてしまった。ここは私の反省点である。いづれにしても、何の確証もない限り、簡単に退学にできない旨を伝え、かといって少年達が恐怖を感じているのであれば、取り除かなければならないとし、Aについては他の生徒の部屋には入室禁止を言い渡し、但し、Aについてホモ、ゲイを理由に退学がない旨をBとCには伝えた。

 

結論を言う、結果Aは自分の性趣向が知られてしまっては、今後学校生活は営めない、としその日の内に学校を辞めて出てしまった。その後、BとCも学校側のホモ、ゲイに対する扱い、それに対する少年達への保護意識が低いとして、最終的には声を荒げてしまった、「私」がBとC謝罪する形で現在、決着した形になっている。

 

多様化とマイノリティーと寛容性。

私には、何が正しい対応だったのか、未だにモヤモヤしている。彼らはBとCも最終的には学校を辞める、返金しろ、という自体になったので、最後は私から謝罪した。勿論、私が声を荒げて、彼らの言い分を制したのが気に食わず、彼らからすれば、少年達を守る「正義心」だった事は理解する。

 

今回の落とし所、どこだったのだろうか?未だに、正解が見えない。結果、会社の返金をゼロに納めるという仕事を全うしたのみだ。