フィリピン ハゲ ちゃびん日記

フィリピーナと結婚し、1女を設けてしまい。フィリピンに滞在すること事を決意。既に、数年を経過。。。フィリピンから見た日本そして、日本人から見たフィリピン。何が正しく、何が間違いなのか、混沌する世界をさておき、ひたすらに、文化の違いに悪戦苦闘する日々を綴る

ご両親へ、ご挨拶。#5 ( コルトガバメント)

f:id:hirakusekihara:20170224110759j:plain

無言での注ぎあいが続く中、第一声は、お父様の「I'm surprising...」であった。

ドキッとする言葉であった。今まで手塩にかけて育てた娘が、、、、、

「Sorry...」小さく呟いた。

 

体の大きなお父様も、傷ついていたのだ。テーブルに横たわる”コルトガバメント”も既にオブジェのように、私の目には写っていて、怖さはなく、何となく寂しい光景でしかなかった。

 

その後、堰を打ったように、私は説明した、何も心配いらない、と私が守ると、 禿げているが、誠実ではあると、(誠実ではないかもしれないが、正直ではありたいといつも思っています。)

 

知らない間に、2人で1升瓶を開けてしまっていた。既に、ほろ酔いでお互いに何を言っているのか、あまり理解のできないまま、握手をした。でも、確かに何か通じた、と少なくても私は思っている。

翌日は、朝6時にはお父様は起床し、仕事に向かう。ごつい250CCに跨り、巨漢を揺らし出勤する。どこでも、父は強いのだ。そう感じた。そして、自分の「奥さん」のお腹にいる子供へも、何か責任感のようなものを感じた。

 

寛大なお父様の許しを得た、「奥さん」はそれはそれは、晴れ晴れとしたお顔で、どう私のファミリーは?といった調子だった。彼女は知らない、この男同士の無言の応酬と、互いに理解不能な言語での会話、そして理解し合うという顛末を。

最近、思うことは。国籍の差よりも性差の方がずっと深く、中々理解しあえない。でも、男同士でじっくり向き合うと、何か見えてくるものがあるのだ。

 

言葉はツールでしかない。最後は自分自身だな。海外で暮らして、一つまた良い経験をしたようです。