フィリピン ハゲ ちゃびん日記

フィリピーナと結婚し、1女を設けてしまい。フィリピンに滞在すること事を決意。既に、数年を経過。。。フィリピンから見た日本そして、日本人から見たフィリピン。何が正しく、何が間違いなのか、混沌する世界をさておき、ひたすらに、文化の違いに悪戦苦闘する日々を綴る

フィリピン独り言3

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フィリピンに長く住んでいると、何が普通で、何が平均的なのか、わからなくなってしまう。日本はまだまだ、均質的でフィリピンよりはずっと安定している。これは、収入の格差にとどまらない、人々の気質や、教養、夢まで。フィリピン人のお金持ちは、日本人のお金持ちと比較にならないほどお金持ちで、貧乏人は想像以上に貧乏だ。

 

セブ市近郊マンダウエ市に最新設備を持つ、新たな大きな中華系大病院ができている。その名も「CHONG HUA HOSPITAL : チョンワ ホスピタル」略して新チョンワ。既にある、セブ中心街のチョンワホスピタルのニューブランチだ。その中には、フードコートや、サロン、コーヒーショップ迄ある。入院費用もピカイチです。

その裏手には、バラックが並び、病院には行けず道端に野垂れ死ぬような人達が大勢いる。フィリピンコントラストである。何とも、不思議な光景。

 

隙あらば、お金をふんだくる、そんな輩が大勢いるが、日本人の私にまでタクシー代をくれるようなお金持ちもいる。「フィリピンの人達って、どんな人?」たまに、聞かれる事があり、いつも説明に苦慮してしまう。それだけ、一概に言えない。とにかく、振り幅が大きすぎて説明がしずらい。

 

顧客様が、ふとフィリピンを見て言う「戦後の高度成長期前の日本のようですね。」「これから、発展していくのでしょう。」同意も否定もせず、ウンウンと頷く。心の中で、違うな。。。と思いながら。

私はフィリピンに日本の過去ではなく未来を見ている。これからも、フィリピンは発展していく、間違いない。但し、それは日本の高度成長期のような全体的な発展ではなく、部分的、一部が発展していく、数値上は底上げになるが、決して顧客様がイメージした全ての人々が文化的な暮らしができるようになる姿ではない。

 

それは、近代的な最新設備の病院の前の路上で、人が死ね姿である。