フィリピン ハゲ ちゃびん日記

フィリピーナと結婚し、1女を設けてしまい。フィリピンに滞在すること事を決意。既に、数年を経過。。。フィリピンから見た日本そして、日本人から見たフィリピン。何が正しく、何が間違いなのか、混沌する世界をさておき、ひたすらに、文化の違いに悪戦苦闘する日々を綴る

久しぶりの中で。

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奥さんが水疱瘡にかかる。治療費18,000PHP CDU ( Cebu Docter University )へ向かった結果、1錠360PHPの錠剤を50錠程買うハメになった。日本円にして43,200円。病院に行く度に思う。医療制度は日本が良い。フィリピンじゃ人が死ぬわけだ。病院には行けない。。。。そして3週間後、奥さんが完治したと思ったら、娘に伝染、、、現在水疱瘡中です。治療費、、、、子供用のお薬で若干安かったが、15,000PHPのお薬代金を請求される。日本円にして約36,000円程度。合計10万円弱の出費。私はなんとか払うことはできましたが。。。

結局お金なんてものは、庶民には縁遠いというか、誰かが配布するクーポン券のようなもので貯まらないようにできているし、貯まるように出来たいたら、ヨクヨク考えれば社会は回らないよな。と考えたりもします。

 

それでは、どうしたら良いのでしょうかね。分かりません。何せ、私が貧乏な庶民ですから、その答えが出た時には、もう少し朗らかに、病院費用を支払っていることでしょう。実際は、「あ〜あ。。。涙」といった心境です。しょうがないし、良くなってくれる事を祈るばかりです。

 

やはり、日本の医療制度は素晴らしい。つくづく実感するし、だからこそ高齢化社会では回らない、という事が体感的にわかる。でも、フィリピンの医療制度が素晴らしくない事も100%断言できるし、基本アメリカの医療制度と一緒なんですが、病院行く事が贅沢の極みみたいになる、特にローカルの人間にとっては1大イベントになってしまう、そりゃ1ヶ月〜3ヶ月分の給料が飛ぶわけですから、海外旅行へ行くような感覚と一緒でしょう。そしてまた、医者のお給料もさほど高くない。では誰が儲けるか?勿論、投資家やOwnerと呼ばれる人々で、彼らは別に医療の専門家でもなんでもない(但し、知識はあるでしょう。)そりゃ、高額の医療機器を揃え、その投資分の回収する事を考えれば、そんな金額になります。フィリピンではJICAの元幹部職員が設立した、フィリピンの病院も最近できたけれど、、、高額で外国人しか行けない。

なぜ?そんな病院をJICAが?これは、憶測ですが完全に技能実習制度を見越した動きで、日本の法規上は「技能実習」はあくまで技術移転で、就労とは異なるため、帰国後の日本で磨いた技術を現地に持って帰る場所が必要になってくる。そ、、、そのための病院設立です。(介護人員や看護師の外国人化)

 

まあ、頭の良い人たちはいっぱいいて、色々と考えるものです。但し、フィリピンにいると色々と見えてくる事がいっぱいある。世界は決して優しくない。貧困対策と謳っている、その背後でしっかり儲ける人たちがいる。結果、貧困は残るし、もっと言えば貧困がなくなったら、日本はやっていけない。彼らの、安い賃金の対価として、我々の現在の生活が成り立っている事も、事実。

JICAが全て悪いとは言っていない、末端の職員の方々やボランティアの方々は真剣に、フィリピンの「ド」田舎へ行って、必死で現地貢献を考えている。但し、その組織を動かす人々は、いかにその活動から利益を創出するかを考える、至って当然の事をみんなやっている。それは、結果的にマクロで考えれば、決して人に優しくないし、貧困の維持継続となる。簡潔に考えれば至極簡単で、投資した分の収益(年率)を考えて商売すれば、経済成長分以上の収益が欲しくなる、それは労働賃金上昇よりも大きな収益となるわけで、単純に考えれば小学生でも分かる算数で、格差は広がるのです。