フィリピン ハゲ ちゃびん日記

フィリピーナと結婚し、1女を設けてしまい。フィリピンに滞在すること事を決意。既に、数年を経過。。。フィリピンから見た日本そして、日本人から見たフィリピン。何が正しく、何が間違いなのか、混沌する世界をさておき、ひたすらに、文化の違いに悪戦苦闘する日々を綴る

若者とオッさんとアジアと中国

 

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対中国戦略の失敗。特に家電メーカーの中国戦略は最初から間違っている。中国企業との合弁を嫌がったため、ハイアール、長虹、康佳、TCLなどの家電産業の勃興を許し、中国企業とともに成長していく機会を失ってしまった。

 

diamond.jp

 

上記は少し以前の記事になりますが、今年の3月にてダイヤモンドオンラインで掲載された記事の一文より、抜粋しております。
まさに、私が言いたい事が、この一文に集約されているような気がしています。筆者様の意図と違うところにあれば、大変申し訳ございませんが、私が反中嫌韓という差別的思想が背景にあるのは、日本アジア一強時代の郷愁から抜け出せず、「日本凄い」思想が、今の中高年に色濃く残り、また、反動から台頭する中国への恐怖心を別の表現方法で、示した現実逃避の一種。と勝手に推測しています。

私が言いたいのは、反中であろうと、嫌韓であろうと一向に個人的に構わないのですが、(自分の行動範囲に関わる事がない限り、どのような考え方、思想をお持ちであろうとであろうと気にしません。)この現実逃避の一種である、差別思想により、どれだけ機会損失が生まれ、経済的に遅れをとったか、また、巨大日本企業の間違った選択により、どれだけの労働者が貧しくなってしまったのか、経営判断の稚拙さです。これを、どこの方が「日本人凄い」とおっしゃているのか疑問しか感じません。個人的な思想を語る事を否定しませんし、好きに、大いに喋り合えば良いかと思います、しかし、結果的には多くの機会損失をし、「いづれ中国経済は破綻」「中国企業は信用できない」というエセ経済知識人反中派は、それを市場分析から私情分析へ変換し、間違った方向へ導いた罪は、日本巨大企業経営者含め、大きいと思うのです。未来への責任感の欠如、反知性主義極めりといった感じでしょうか。

 

いづれにしても、中国は今や全ての問題は中国抜きでは解決できず、我々のような小さなフィリピン企業でも中国市場は最も重要なマーケットとなりつつあるのです。もっと、分かり易く言えば、中国ではネットがまだ解禁されていません。FacebookTwitterは使えず、中国独自のソーシャルメディアを使用する他ないのですが、日本では「中国包囲網」等という間違った政策が行われましたが、今や当社ではWeiboやQQという中国のソーシャルメディアを使い、包囲するどころか、悪評高い規制されたネット環境に何とか入り込もうと躍起です。

分かりますでしょうか、良いとか悪いとか問題ではなく、素直に彼らはパワーがあり、13億以上の市場があり、貧富の差はあるものの、確実に個々彼らは賃金が上がっており、市場として今一番魅力的な人達なのです。これは、ずっと以前より予測されており、上記文章にあるように、中国企業を「リスペクト」し合弁企業として日本企業が走り始めていたら、全く違った現在が日本にあったでしょう。現実に、そのチャンスが日系企業にあったのです。私は、この事に関しては、日本を思うからこそ、悔しくてたまらないのです。

そして、ただただ、差別思想を掲げ、間違った方向へ導く、つまり結果不利益な未来へ導く方こそ、日本へ対する裏切りだと思うのです。それを、愛国者とおっしゃる。長期的な視点に立ち、結果的に将来へ、我々の子供達へ、より明るい未来へと繋ぐ事が愛国者の考え方であるべきではないでしょうか?

是非、この若者の文章を読んで頂きたいです。個人的には感動するとともに、一人のオッさんとして、是非拡散したいと思いました。

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